1話~8話はこちら⇒【オーストラリア ワーキングホリデー】
エアーズロックの登山口へ
エアーズロックでのステイ先は、「アウトバック パイオニア ホテル&ロッジ」
テントの中にベッドが置かれた寝床
静まり返った大地に身を預けた。
翌朝、夜明け前に出発。
この日、ウルル(エアーズロック)に登れるかどうかは、登山口まで行かないと分からない。
ウルルへの登頂は、風が強かったり気温が高いとゲートは閉ざされ、登ることができない。
登山口に行くと、「登山禁止」の看板は立てられていなかった。
前日もゲートは閉ざされていたが、この日は数日ぶりに登るための条件が整ったそうだ。
登頂の時が来た
朝日が差し込み、辺りが明るくなった
気温が上がる前に登り始める。
日中の気温は40℃以上もあるのだから。
ワゴンのメンバーは、全員不参加。
いくみん一人だけが登ることを選択した。
現地には他のツアー客や日本人団体もいた。
見渡す限りアジア人が多かったが、中には欧米人もいる。
思ってたんと違う
いざ、ウルルの麓に足を踏み入れた。
岩肌は、ツルっとしてて滑りやすい。
始めは歩いて進めたが、途中から、鎖が一本打ち付けられた斜面に変わる。
見上げると…、急だ!
終わりが見えない。
一体どこまで続いてるのだろうか。
てっきり、散策路的なものがあり、景色を楽しみながら登るのを想像していた。
道などない岩面を、鎖一本を辿り進んでいく。
鎖につかまっていないと、足を滑らせ転落してしまう
登山用の、きちんとしたシューズを履いて来るべきだっただろうか。
甘く見ていた…
少し登ると、これは無理だと足を止め、しゃがみこんだ。
辞めるなら、今かもしれない。
すると、下から「がんばれー!!」と、日本人の声援が聞こえてきた。
上にも下にも人が居る。
進むしかない。
一息
暫く急な斜面は続いたが、漸く一息つける場所に着いた。
初めて、進んで来た道を振り返った。
遠くには昨日行ったオルガ岩群が浮かび上がる。
形がヘンテコだから目立つ。
そもそも、それしかないのだ。
このウルルとオルガ、本当にここには岩しか無いんだなぁ
足元を見ると、小さな水たまりには、見たことのない生物が居た。
一番の難関は登り始めの前半で、それを乗り切れば、あとは、比較的なだらかで歩きやすい。
そしてついに、頂上に辿り着いた
来た、頂上!
360℃の景色を見渡した
遮るものがなく遠く遠くまで見える。
果てしない大地
ここが、オーストラリアのド真ん中かぁ
“地球のヘソ”に立っている。
手を広げ風を浴びた
思いっきり深呼吸をした
全身にエネルギーを入れ込むよう。
十分にこの大自然を感じた後は、下って行った。
登りの恐怖に比べ、下りは意外とサクサク。
滑り落ちないことだけには注意して。
改めて下から見ると、こんな場所だった。
ウルルの登頂は、2019年10月から禁止されている。
先住民アボリジニが、聖地、ウルルに登るために来る観光客で殺到することを反対していたのだ。
また、後に知ったことだが、暑さや、風に飛ばされ、怪我人や死亡者がいることも原因だったのかもしれない。
周辺散策
気温が上がり始めたころ、前日のメンバーと合流し周辺散策をした。
「私たちは今日、どこどこに行ってきたわ、エアーズロックはどうだった?」など互いに情報交換をした。
最後の夜
宿の裏で見たサンセットが美しかった
言葉を失うほど。
変わり行くを空を、目に焼き付けては、カメラに収めた。
ディナーはバーベキュー!
ウルル、最後の夜を楽しんだ。
そして、再び旅立つ。
“地球のヘソ”から世界最大級のサンゴ礁の玄関口へ!
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